SR-CF工法とは？（概要）
SR-CF工法（炭素繊維シート補強工法） とは、
コンクリート構造物の表面に炭素繊維シート（Carbon Fiber Sheet）を樹脂で貼り付け、
曲げ耐力・せん断耐力・延命性能を向上させる工法。
RC構造物や土木構造物（橋梁・桁・床版・トンネルなど）の補強に幅広く使われる。
SR-CF工法の目的
1.曲げ補強（曲げ耐力UP）
2.せん断補強（ひび割れ抑制）
3.耐震補強（耐震性能の向上）
4.劣化部の延命化（寿命延長）
5.断面増加を抑えた補強（空頭制限がある場所に最適）
構造物の「元の形状」をほとんど変えずに補強できるのが特徴。
SR-CF工法の構成材料
・炭素繊維シート（CFシート）
軽量、高強度、引張性能が非常に強い。
・エポキシ系樹脂（含浸樹脂）
シートを貼り付けるための接着材。
・下地処理材（プライマー）
コンクリートに密着させるための下地形成。
SR-CF工法の施工手順（基本フロー）
調査・診断
1.ひび割れ、強度、劣化度を確認。
2.下地処理
3.脆弱部の除去
4.研磨
5.清掃
6.表面調整
（ここが品質の9割を左右する）
7.プライマー塗布（密着性確保）
8.パテ処理（不陸調整）
9.炭素繊維シート貼付
樹脂を塗布 → シート貼付 → ローラーで含浸。
10.仕上げ樹脂塗り
11.必要に応じて保護塗装
SR-CF工法のメリット
・軽量補強が可能（鋼板より圧倒的に軽い）
・施工が早い（短工期）
・断面増加がほぼない（高さ制限のある場所で有利）
・腐食リスクが低い
・耐食性・耐候性に優れる
・設備が少なく施工できる
デメリット（注意点）
・熱に弱い（火災時性能低下）
・下地処理の品質が非常に重要
・施工不良が起きると性能が出ない
・高温多湿・低温で施工条件が制限される
・高材料費（CFは高い）
SR-CF工法が使われる構造物の例
・橋梁（桁、梁部の曲げ補強）
・トンネル覆工の補強
・学校・庁舎などRC建物の耐震改修
・下水道施設
・ボックスカルバート
・高架橋の柱・梁
土木・建築の両方で使われている、実績の多い補強技術です。
弊社では
[調査業務]
非破壊試験（品質管理）、微破壊試験、中性化深さ、テストハンマーによる圧縮強度推定試験（シュミットハンマー）、鉄筋探査、ひび割れ調査、トンネル調査、橋梁調査、現場密度試験（突砂法、砂置換、法、RI測定）、平板載荷試験（道路、地盤）、スェーデン式サウンディング試験（SWS試験）、ポータブルコーン貫入試験、簡易支持力測定（キャスポル）、土質試験、ボーリング試験、環境調査 他
[施工業務]
コンクリート補修工事
無収縮グラウト注入工、型枠工、コンクリート打設工、連続繊維シート貼付け工（炭素繊維、アラミド繊維、CFアンカー等）表面被覆工、モルタル吹付工（湿式・乾式）、漏水対策工（止水工、漏水樋設置工）、ひび割れ注入・充填工 他
[加盟協会]
一般社団法人繊維補修補強協会
SR-CF工法研究会
なおしタル工法研究会
高機能エポキシ樹脂による補修技術研究会
UBEリニューアル工業会
RC構造物のポリマーセメントモルタル吹付け補修・補強工法協会（S R Shotcrete工法）
インジェクト止水工法研究会
一般社団法人STTG工法協会
バンデフレキシン工法研究会
レジテクト工業会
[対応エリア]
茨城県を中心に栃木県、群馬県、千葉県、埼玉県、東京都、神奈川県で対応しております。
調査業務やコンクリートの補修・補強工事の事でお困りごとがあれば弊社へご相談下さい。
-
場所
東京都江東区
