ボーリング調査 地質調査 標準貫入試験 茨城県石岡市

ボーリング調査 標準貫入試験(SPT)概要


1. 標準貫入試験(SPT:Standard Penetration Test)とは?
標準貫入試験は、地盤の強度や締まり具合を評価するために実施される試験の一つで、ボーリング調査(地質調査)の際に行われます。
特に、砂質土や粘性土の支持力や密度を把握するために広く用いられています。


2. 試験方法
① 標準貫入試験の手順

1.ボーリング孔の掘削
・地盤にボーリング(削孔)を行い、一定の深度ごとに試験を実施する。


2.サンプラーの挿入
・スプリットスプーンサンプラー(直径約50.8mm、長さ約650mm)をボーリング孔の底に設置。


3.ハンマーによる打撃
・63.5kgのハンマーを76cmの高さから自由落下させてサンプラーを打撃する。


4.N値の計測
・サンプラーを150mmずつ3回に分けて打ち込む。
・最初の150mmは慣らし打ちとし、次の300mmの打撃回数(N値)を記録。
・N値が大きいほど地盤は締まっており、小さいほど軟弱であることを示す。


5.土の採取・確認
・サンプラー内に入った土を取り出し、土質や含水比、粒度などを観察・分析する。


3. N値の評価基準
N値は地盤の締まり具合を示す指標として使われます。

N値      地盤の状態(砂質土)    地盤の状態(粘性土)
0~3      極めて緩い        極めて軟らかい
4~9      やや緩い          やや軟らかい
10~29     中程度の締まり      中程度の硬さ
30~49   よく締まっている 硬い
50以上   非常に締まっている 非常に硬い


※N値が50以上になると、それ以上打ち込めなくなるため、打撃回数50回で貫入量が0mmの場合、「N=50以上」と記録されることが多い。


4. 標準貫入試験のメリット
・ 簡便で広く普及しており、データの蓄積が多い。
・ 砂質土・粘性土の両方に適用可能。
・支持力計算の基礎データとして利用可能。


5. 標準貫入試験のデメリット
・ 小石や礫が多い地盤では正確な値が得られにくい。
・ 粘性土の場合、水分量によって結果が変わることがある。
・ 杭基礎設計には補助的なデータとして利用する必要がある。


6. まとめ
標準貫入試験(SPT)は、ボーリング調査の際に実施される地盤強度の評価手法であり、支持力や地盤の締まり具合を簡単に判定できます。
N値を活用することで、建物や構造物の基礎設計に必要な情報を得ることができるため、地盤調査の基本的な試験として広く利用されています。




弊社では
[調査業務]
非破壊試験(品質管理)、微破壊試験、中性化深さ、テストハンマーによる圧縮強度推定試験(シュミットハンマー)、鉄筋探査、ひび割れ調査、トンネル調査、橋梁調査、現場密度試験(突砂法、砂置換、法、RI測定)、平板載荷試験(道路、地盤)、スェーデン式サウンディング試験(SWS試験)、ポータブルコーン貫入試験、簡易支持力測定(キャスポル)、土質試験、ボーリング試験、環境調査 他


[施工業務]
コンクリート補修工事
無収縮グラウト注入工、型枠工、コンクリート打設工、連続繊維シート貼付け工(炭素繊維、アラミド繊維、CFアンカー等)表面被覆工、モルタル吹付工(湿式・乾式)、漏水対策工(止水工、漏水樋設置工)、ひび割れ注入・充填工 他


[加盟協会]
一般社団法人繊維補修補強協会
SR-CF工法研究会
なおしタル工法研究会
高機能エポキシ樹脂による補修技術研究会
UBEリニューアル工業会
RC構造物のポリマーセメントモルタル吹付け補修・補強工法協会(S R Shotcrete工法)
インジェクト止水工法研究会
一般社団法人STTG工法協会
バンデフレキシン工法研究会
レジテクト工業会


[対応エリア]
茨城県を中心に栃木県、群馬県、千葉県、埼玉県、東京都、神奈川県で対応しております。


調査業務やコンクリートの補修・補強工事の事でお困りごとがあれば弊社へご相談下さい。

  • 場所

    茨城県石岡市

前の施工事例

オフィス

炭素繊維補強工事 東京都板橋区

次の施工事例

土木(舗装・砂防・河川・管路)

鉄道高架化工事 断面修復工事 左官工法 東京都墨田区