「RC型枠グラウト注入工事」とは、鉄筋コンクリート(RC:Reinforced Concrete)構造の建築や土木工事において、コンクリート打設時に発生する隙間やクラック、特に型枠とコンクリートの間にできる空隙にグラウトを注入して補修・補強する工事です。この工事は、コンクリートの強度や耐久性を確保するために非常に重要です。
RC型枠グラウト注入工事の主な用途
隙間の充填
鉄筋コンクリートの型枠にコンクリートを打設する際、コンクリートが十分に流れ込まず、型枠とコンクリートの間に隙間が生じることがあります。これを放置すると、構造物の耐久性や安全性に問題が生じるため、グラウト注入で隙間を充填します。
コンクリートの強度補強
グラウトを注入することで、コンクリートの強度を補強し、特に荷重がかかる部分や耐震性が求められる部分の構造的な安定性を向上させます。
漏水防止
地下構造物やダム、貯水槽など、RC構造物で水の浸入が問題となる箇所にもグラウト注入が行われます。これにより、コンクリート内部の水密性が高まり、漏水を防ぐ効果があります。
工事の流れ
型枠設置・コンクリート打設
鉄筋コンクリート構造物の型枠を設置し、コンクリートを打設します。しかし、打設時にコンクリートが隅々まで行き渡らないことがあるため、空隙が生じることがあります。
注入箇所の確認・準備
型枠とコンクリートの間に生じた隙間や不具合箇所を確認します。必要に応じて、ドリルで注入用の穴を開けたり、配管を設置します。
グラウト注入
高圧ポンプを使用して、セメント系または化学系のグラウトを圧力をかけて隙間に注入します。これにより、型枠内の空隙やクラックが充填され、構造物が一体化します。
固化・仕上げ
注入したグラウトが固化し、型枠を取り外して工事が完了します。その後、仕上げ作業を行い、施工の品質を確認します。
使用されるグラウトの種類
セメント系グラウト
一般的にはセメントと水を混ぜたグラウトが使用されますが、強度や流動性を調整するために、特別な添加剤を加えることもあります。
化学グラウト
場合によっては、より流動性が高い化学系のグラウト(例えばウレタンやエポキシ樹脂)を使用し、細かいクラックや空隙を充填することもあります。
RC型枠グラウト注入工事のメリット
コンクリート構造の耐久性や強度が向上。
空隙による不具合(構造的な弱点や水漏れ)を未然に防止。
施工不良の補修が可能で、品質を確保。
この工法は、特に耐震性が重視される建物や構造物の補強に非常に重要な役割を果たします。
弊社では
[調査業務]
非破壊試験(品質管理)、微破壊試験、中性化深さ、テストハンマーによる圧縮強度推定試験(シュミットハンマー)、鉄筋探査、ひび割れ調査、トンネル調査、橋梁調査、現場密度試験(突砂法、砂置換、法、RI測定)、平板載荷試験(道路、地盤)、スェーデン式サウンディング試験(SWS試験)、ポータブルコーン貫入試験、簡易支持力測定(キャスポル)、土質試験、ボーリング試験、環境調査 他
[施工業務]
コンクリート補修工事
無収縮グラウト注入工、型枠工、コンクリート打設工、連続繊維シート貼付け工(炭素繊維、アラミド繊維、CFアンカー等)表面被覆工、モルタル吹付工(湿式・乾式)、漏水対策工(止水工、漏水樋設置工)、ひび割れ注入・充填工 他
[加盟協会]
一般社団法人繊維補修補強協会
SR-CF工法研究会
なおしタル工法研究会
高機能エポキシ樹脂による補修技術研究会
UBEリニューアル工業会
RC構造物のポリマーセメントモルタル吹付け補修・補強工法協会(S R Shotcrete工法)
インジェクト止水工法研究会
一般社団法人STTG工法協会
バンデフレキシン工法研究会
レジテクト工業会
[対応エリア]
茨城県を中心に栃木県、群馬県、千葉県、埼玉県、東京都、神奈川県で対応しております。
調査業務やコンクリートの補修・補強工事の事でお困りごとがあれば弊社へご相談下さい。
-
場所
埼玉県さいたま市