アラミド繊維補強工事は、建築物や土木構造物の補強および補修のために、
アラミド繊維(高強度・高弾性の合成繊維)を用いる工法です。
アラミド繊維は軽量で耐久性が高く、腐食に強い特性があり、
特に耐震補強や劣化対策に効果的です。この工事概要を以下に説明します。
1. アラミド繊維補強工法の特徴
高強度・軽量: アラミド繊維は鋼材と比較して重量が1/5以下でありながら、高い引張強度を持つ。
耐久性: 腐食や化学物質に強く、長期間にわたり性能を維持。
柔軟性: 曲面や複雑な形状の構造物にも適応可能。
施工性: 軽量で施工が容易であり、施工期間の短縮が可能。
2. 適用分野
耐震補強: 建築物や橋梁の耐震性能向上。
劣化補修: コンクリートのひび割れや剥離・剥落の補修。
荷重増加対応: 建物や橋梁などの使用荷重の増加への対応。
耐久性向上: 化学的な腐食や水害に対する保護。
3. 工事の流れ
1. 調査・設計
構造物の現状調査(劣化・損傷箇所の確認、耐震性能の診断)。
アラミド繊維の補強設計(補強位置、繊維の種類、必要量の決定)。
2. 下地処理
コンクリート表面の清掃や研磨を行い、下地を整える。
必要に応じてひび割れ注入や欠損部の補修を実施。
3. 繊維の貼り付け
接着剤を塗布し、アラミド繊維シートまたはプレートを貼り付ける。
貼り付けた後、ローラーで圧着し、気泡を除去。
4. 硬化および仕上げ
接着剤の硬化を待ち、必要に応じて表面保護材を塗布。
4. 使用される材料
アラミド繊維シート: 織布または不織布状の繊維。
接着剤: エポキシ樹脂など、高耐久性の接着材。
仕上げ材: 紫外線や外部環境からの保護用。
5. メリット
耐震性能の向上: 地震時の揺れに対して強い抵抗力を発揮。
コスト削減: 従来の鋼材補強より軽量で施工が簡便。
環境への配慮: アラミド繊維の耐久性が高く、補修頻度を減らす。
6. 注意点
施工精度の確保: 繊維の貼り付け時に気泡や不均一な接着を避ける。
下地の状態: コンクリートの劣化状態に応じた適切な前処理が重要。
費用対効果: 高性能であるが、初期コストが高めのため、用途に応じた検討が必要。
アラミド繊維補強工事は、耐震性や耐久性の向上に非常に有効であり、
特に長寿命化が求められるインフラや建築物の補修に適しています。
専門的な診断と設計が成功の鍵となります。
弊社では
[調査業務]
非破壊試験(品質管理)、微破壊試験、中性化深さ、テストハンマーによる圧縮強度推定試験(シュミットハンマー)、鉄筋探査、ひび割れ調査、トンネル調査、橋梁調査、現場密度試験(突砂法、砂置換、法、RI測定)、平板載荷試験(道路、地盤)、スェーデン式サウンディング試験(SWS試験)、ポータブルコーン貫入試験、簡易支持力測定(キャスポル)、土質試験、ボーリング試験、環境調査 他
[施工業務]
コンクリート補修工事
無収縮グラウト注入工、型枠工、コンクリート打設工、連続繊維シート貼付け工(炭素繊維、アラミド繊維、CFアンカー等)表面被覆工、モルタル吹付工(湿式・乾式)、漏水対策工(止水工、漏水樋設置工)、ひび割れ注入・充填工 他
[加盟協会]
一般社団法人繊維補修補強協会
SR-CF工法研究会
なおしタル工法研究会
高機能エポキシ樹脂による補修技術研究会
UBEリニューアル工業会
RC構造物のポリマーセメントモルタル吹付け補修・補強工法協会(S R Shotcrete工法)
インジェクト止水工法研究会
一般社団法人STTG工法協会
バンデフレキシン工法研究会
レジテクト工業会
[対応エリア]
茨城県を中心に栃木県、群馬県、千葉県、埼玉県、東京都、神奈川県で対応しております。
調査業務やコンクリートの補修・補強工事の事でお困りごとがあれば弊社へご相談下さい。
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場所
東京都大田区